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ゴールド投資の記録

 まもなく到来する石油生産のピークアウトは経済や金融システムを崩壊の危機に直面させることになるでしょう。だとしたら、私達は長きに亘って発展してきた文明社会の頂点に立っているという事であり、この先世界を待っているのは長い黄昏の時代です。数百年に一度の激動期、ゴールドは輝きを放つのでしょうか?

日米首脳会談、財務大臣の同行を求められる

 アメリカ・トランプ大統領就任後、初めての日米首脳会談が2月10日を軸に調整されているようですが、麻生財務大臣の同行を求められているようです。

 どうにも嫌な予感しかしませんね。米国債をさらに買うことを求められるか、為替レートの切り下げを求められるのか。現在のドル指数は100近辺と2004年以来の高値となっており、アメリカの輸出にとって大きな負担となっているからです。もし為替レート切り下げを飲まされるとしたら、ドル建て金価格にとっては追い風となるでしょう。


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NYダウ史上初の20,000ドル突破

 NYダウが史上初めて、節目である20,000ドルを上抜けました。

 20,068.51ドル(前日比+155.80)

 TPP離脱、NAFTA再交渉、メキシコ国境の壁建設、石油パイプラインの建設と矢継ぎ早に大統領令に署名し、政策実現へ向けてのスピード感が好感されているようです。負の側面が無視されている「いいとこ取り相場」なのは否めませんが…。リスク資産が賑わっている一方でゴールドは軟調。再び1,200ドルを割り込んでしまいました。


国別金消費需要

国別金消費需要
順位国名需要(t)
1 中国984.5 
2 インド848.9 
3 アメリカ192.8 
4 ドイツ123.8 
5 タイ90.2 
6 サウジアラビア84.5 
7 トルコ72.1 
8 イラン70.9 
9 ベトナム63.4 
10 インドネシア59.0 
 その他836.4 
3,426.5 

 ワールドゴールドカウンシルが発表したところによると、2015年の金消費需要(宝飾品と金現物投資の合計。工業用や公的需要等は含まず)は3,426.5tで、その中でも中国とインドの2大国で53%を占めています。インドは国内退蔵が2万tを超えているとみられますが、これほど需要が大きいのは「金は繁栄をもたらす」とされているヒンドゥー教の影響が大きいのでしょう。

 それからランキングを眺めると、政情不安を抱える国が多いことに気付かされます。ちなみに日本は18位の32.8tでした。経済規模からすれば少なすぎると感じますが、自国通貨への信頼が厚いことの裏返しともとれます。



ゴールドとイスラム法

 イスラム法において合法なものの事をハラルといい、非合法なもののことをハラムといいます。

 ところでゴールドとイスラム法の関係ですが、男性がゴールドを身に着けることは非合法なこと、ハラムに該当するようです。

 私自身はゴールドを身に着けたことはないですね。どうにも男とゴールドアクセサリーという組み合わせはヤ〇ザかヤ〇キーのような、やんちゃな人が好むという印象があります。高価なものですから、一般人がこれみよがしに身に着けていたら絡まれたり、強奪されたり、良くない事が起こるような気がしています。

 ただし、戦争など着の身着のままで逃げ出さなくてはならないような非常事態が起きた場合は別です。安全なところに保管しているゴールド全てを体に巻き付けて逃げることでしょう。


仮想通貨、取得時は非課税=支払い手段に位置付け

20170117Bitcoin_convert_20170117203015.jpg

 財務省と金融庁は12日、インターネット上で流通する仮想通貨について、取得時に課されている消費税を2017年春にも非課税とする方向で調整に入った。今後は商品券やビール券、プリペイドカードなどのような「支払い手段」と位置付ける。年末にかけて与党の税制調査会と協議し、正式決定する。

 仮想通貨はインターネット上でのみ利用される電子的なお金で、「ビットコイン」などがある。現在は取引所などで取得する際に8%の消費税がかかっている。

 今年5月に成立した改正資金決済法は、仮想通貨をモノやサービスなどに対する支払い手段として使える「財産的価値」と定義付けた。これを踏まえ、金融庁が17年度税制改正要望で仮想通貨に対する消費税の取り扱いを整理するよう求めていた。

 商品券やビール券を取得する時には消費税は課されず、これらを用いてモノやサービスを購入する際に消費税が課されている。今後は仮想通貨も同様に扱われることになる。


-------------引用終わり-------------


 昨年10月の記事ですが、仮想通貨取得時の消費税課税が撤廃される見通しです。

 ビットコイン等はニュースでは知ってるけど、使ったことも無ければ興味もない人がほとんどなのではないでしょうか。仮想通貨を現行通貨と同じ支払手段へ引き上げる動きが続いていますが、唐突感があると思いませんか?。きっと私達が知らない裏で、そうしなければならない事情があるのでしょう。

 ところで、金地金は海外の多くで消費税は非課税扱いとなっています。日本の現状では課税扱いとなっていますが、ある日突然、非課税扱いへ変更されたら金を現物で保有している人(私のことですね)にとっては大打撃となる可能性があります。その点、税制改正前にビットコインを取得し消費税を負担してる場合、どういう扱いになるのか続報を待ちたいと思います。


鉱山会社ショートポジション(2017/1/10)

 直近で発表された鉱山会社が保有している、総ポジション中のショート割合。

・ロング      24,588
・ショート     96,661
・ショート割合   79.72%(2017/1/10)


20170116鉱山会社SP

 昨秋からのゴールド価格低迷に伴い、鉱山会社のショートは随分減少したようです。直近でゴールドは少し持ち直しが見られますがショートは落とし続けていて、ついに10万枚を割り込みました。総ポジション中のショート割合が80%を下回るのは昨年5月以来となります。


金投資に関するイスラム法の新基準が承認される

12月5日、イスラム法に基づく金取引の定義などを検討していたイスラム金融機関会計機構が金投資の基準を公表し、現物に裏付けされた金融商品や金鉱山への投資を容認した。2017年春にはイスラム教徒向けの金投資商品が登場する見通し。

今までイスラム教徒は伝統的なイスラム法により、金現物や宝飾品を保有するものの、金融商品としての投資が認められていなかったが、これにより新たな金投資の需要先としてイスラムが期待される。

世界の金需要は年約4000ドン。2015年国別金需要では、人口13億人の中国が984.5トン、同12億人のインドが848.9トン。一方、イスラムの人口は16億人で、関係者は「今後、数百トン規模の需要増があってもおかしくない」と話す。


-------------引用終わり-------------


 この決定により、今までイスラム圏の人々はイスラム法の見地から曖昧であった金ETF等への投資が正式に認められることになりました。

 ワールド・ゴールド・カウンシルの金需要予測によると
・イスラム教徒の人口は約16億人
・現在の世界全体の金投資への需要は約4千トン強
・イスラム金融は年平均16%成長
・2020年までに2兆ドルに達する見通し。
・そのうち1%が金に配分されると500~1000トンの金投資需要が生まれるとワールド・ゴールド・カウンシルは予想

 イスラムのゴールドへのアクセス手段が増えることにより、数百トンの新規需要が発生する可能性が出てきました。一方、ピーク・ゴールド論により今後、新産金は減っていきます。2020年に向けてゴールドは益々面白くなっていくのではないでしょうか。


ハイ・イールド債(2017/1/13)

 12月の米国ハイ・イールド債のデフォルト率は先月に較べて上昇し、6.99%になりました。そしてデフォルトが増えているにも関わらず、債券価格は上昇(利回りは低下)しています。原油価格が上がってきているので、今後デフォルトが低下していく兆候を捉えているのかもしれませんが、指標は確実に悪化傾向を示しています。

< デフォルト率推移 >
2016/ 5  5.98%
2016/ 6  6.14%
2016/ 7  6.61%
2016/ 8  6.67%
2016/10 6.80%
2016/11 6.70%
2016/12 6.99%

170113ハイイールド債

ノンバンクの貸金庫

 ジェームズ・リカーズ氏によると、ゴールド現物を外部に預けて保管する場合は、銀行以外の貸金庫を選ぶべきと主張しています。なぜなら金融パニックの際、銀行の貸金庫は国家によって資産の凍結や接収がおこなわれると考えているからです。

 金融パニックというのは銀行の危機であり、その銀行を救済するための預金封鎖やベイルインですから、震源地である銀行の貸金庫に預けるのは、危険だということなのです。

 実際にアメリカでは1933年にゴールドの個人保有が禁止され貸金庫は閉鎖、保管されていたゴールドが接収されたことがあります。また2013年キプロスが破綻したとき銀行の貸金庫は閉鎖されました。そしてギリシャ危機においても貸金庫は閉鎖され、2015年ロイターの報道によると資本規制が実施されている間は中身の引出しは出来ないそうです。銀行の貸金庫が閉鎖されるなんて「まさか」と思いますが、非常時にはどんなことも起こり得るんだ、と考えていた方が良さそうです。

 貸金庫の条件としては大事な財産を預けるので、まず資本の充実したところが望ましい。そして全自動式の貸金庫であること、自宅の近隣にあること、堅牢な建物に守られていること、セキュリティ、保険がしっかりしていること等。しかし残念ながら国内において、金融機関以外で全ての条件を満たすところは事実上無いようです。

 国内のノンバンクで貸金庫サービスを提供しているのは以下の会社です。調べればもっとあるかもしれません。やはり東京近辺が多いですね。

(株)住友倉庫
三菱倉庫(株)
国立倉庫(株)
GP貸金庫サービス
(株)セフティボックス

 

アメリカ造幣局から金貨を購入

20170116usmint_convert_20170116125013.png

 アメリカ造幣局から金貨を購入しました。

 オリジナルは1916年に発行された50セント銀貨ですが、その100周年を記念して発売された金貨です。造幣局のホームページで紹介されていてデザインが素晴らしいな、と思い衝動的に手に入れたくなってしまったのです。

 しかし注文後、中々発送にならないので、どうしたのかと思ってました。このあたりはオーストラリアのパース造幣局の方が仕事が迅速ですね。注文忘れられてしまったかな?であればキャンセル扱いでも別にいいか、と思い始めていた頃にようやく手元に届きました。

20170111wr1.jpg
 綺麗な外箱に納められています。

20170111wr2.jpg
 ”ウォーキング・リバティ”のレリーフ。Wの打刻は、アメリカ合衆国ニューヨーク州ウエストポイントで鋳造されたことを示しています。限定とはいえ、発行枚数は7万枚と多めで、今後プレミアムが出ることはほぼ期待出来ないでしょう。発行元から直接取り寄せたので、国内取扱店で買うよりは30%程安く購入することが出来ました。

品位:99.99純金
重量:1/2オンス(15.55g)


20170111wr3.jpg
 写真の通りプルーフではありません。i-pod touch(第6世代)のカメラ(HDRオン)で撮影。


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プロフィール

GC

Author:GC
2002年からゴールド投資を始める。2015年まで米国株メインでしたが、現物ゴールドを中心にポートフォリオを再構築しました。2021年新型コロナの渦中に地方移住を決断し、自家菜園やオフグリッドを模索中。中年サラリーマン。

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